リモートワークとは、リモート(Remote:遠隔)とワーク(Work:働く)の造語で、「遠隔で仕事をすること」という意味です。
テレワークや在宅ワークなど、似たような言葉はたくさんありますが、「IT技術を活用し、働く場所に縛られない柔軟な働き方」という意味では同じです。
こちらのコラムでは「リモートワーク」に統一してお話しします。
総務省でもテレワークの普及・促進に向けた取り組みを行っており、少子高齢化対策の推進や、地域活性化効果も期待されています。
リモートワークの活用によって得られるメリットをご紹介いたします。
<通勤からの解放>
都内で働いている人は、家と会社の往復で2時間以上かかる、なんてことも珍しくありません。
リモートワークを実施すれば、その往復時間を浮かせることができます。
気候や交通トラブルにも左右されずに仕事ができるのもいいですね。
<業務生産性向上>
満員電車のストレスや疲労から解放されることで、その分のエネルギーを仕事に注げ、モチベーションアップに繋がります。
会社では電話対応や誰かに話しかけられたりと、気が散ってしまいますが、リモートワークならば自分の好きな場所で仕事ができるので、集中力もアップし、生産性の向上が期待できます。
<従業員のワークライフバランスの向上>
通勤から解放されたことにより、家と会社の往復分浮いた時間を、趣味や、家族・友人と過ごす時間に使ったりと、プライベートをより充実させることができます。
生活が充実することで、仕事がはかどる。仕事がうまくいけば、私生活も潤う。
生活と仕事が調和されることで、相乗効果が生まれます。
<企業コストの削減>
リモートワークを導入するためのIT技術の導入で、コストがかかるのでは、と不安に思っている方もいるかもしれません。
しかし、水道光熱費や備品、従業員の交通費など、リモートワークの導入によって削減できるコストはたくさんあり、結果的に企業全体のコスト削減に期待できます。
<企業イメージの向上>
リモートワークを導入していることで、「柔軟な働き方をしている」「従業員を大切にしている」「IT技術を活用し、先進的である」と企業イメージの向上に繋がります。
<人材不足の解消>
昨今の日本では、人材不足が問題となっています。
特に中小企業では、なかなかいい人材が確保できない…
さらには、優秀な従業員が、育児や介護、家族の転勤などによってやむを得ず会社を辞めることも…
そんな人材不足の改善にも、リモートワークの導入は役立ちます。
離れた場所にいる人や、家を出られない人も、仕事を続けることができます。
リモートワークを導入していることは、求職者からするとプラスのポイントになるので、よりいい人材がたくさん集まってくるでしょう。
そして、勤務地の制限がなくなるため、多用な人材を確保できます。
<BCP(事業継続計画)に役立つ>
BCP(事業継続計画)とは、災害などの緊急事態が発生した際に、企業の損害を最小限に抑え、事業の継続や復旧を図るための計画のことです。
リモートワークはこのBCPでも効果が期待できます。
地震などの災害でオフィスやインフラがダメージを受けても、事業を継続できる可能性があります。
新型インフルエンザなどの感染症による集団感染も防ぐことができます。
リモートワークは上手に活用できればメリットがたくさんあります。
しかし、今までの働き方を変えることになるので、しっかりとした準備が必要になります。
そこで、リモートワーク導入の際によく上がる課題と、その解決方法の例をいくつかご紹介します。
●コミュニケーションはどうするか?
チャットツールを利用して、気軽に話し合いができるようグループ分けやルールを決める。
●捗状況などの状況把握はどうするか?
こちらもチャットなどのツールでこまめにコミュニケーションを取ること。
また、グループウェアの活用で社員同士のスケジュール管理を行う。
●会議やミーティングはどうするか
画面共有機能やホワイトボード機能などを活用しながら、テレビ会議で行う。
録画機能がついているものであれば、議事録の作成や、会議に参加できなかった人が後から確認することも可能。
●仕事をする場所のネットワーク環境はどうするのか
VPNと呼ばれる仮想のプライベートネットワークを利用する。
●セキュリティ対策はどうするか
OSやソフトのアップデートを確実に行うために、IT管理者が一元管理できるなどの仕組みを用意する。
万が一、盗難・紛失した時のために、リモートでデータを消去できるようにしておく。
●紙の資料をどうするか
リモートワークを活用するには、紙の資料のデータ化は必要不可欠。
リモートワークの活用意外にも紙の資料をデータ化するメリットはたくさんあるので、まず始めにやっておく。
詳しくはこちら>紙の資料をデータ化してクラウド管理するだけで業務効率は上がる
課題の解決方法はあくまでも例です。
場合によっては、すべてをリモートに対応させる必要はないかもしれません。
完全リモートワークにできるのか、一部にリモートワークを導入するのかなども含めて、目的に合わせて課題の解決方法を考えましょう。
リモートワークを導入する際によく上がる課題をいくつかご紹介しましたが、職種や業務内容によってそれぞれの課題もあると思います。
また、実際にやってみると新たな課題が出てくるかもしれません。
何事もそうですが、きちんと目的を決めて計画を立てる、その計画を実践した結果について評価する、課題があればすぐに対応を考える。
このサイクルを繰り返して、ベストな状態に近づけていくことが重要です。
【サイクル1】リモートワーク導入に必要なことを話し合おう!
リモートワークを導入する目的を明確にし、社内での認識を合わせましょう。
目的がはっきりしていれば、何か問題があったときの改善策や妥協点も見えてきますが、認識がずれたまま始めてしまうと、上手くいきません。
リモートワークの導入にあたり、新しい就業規則やルール、業務フローを決めていきます。
【サイクル2】新しいツールを試してみよう!
新しいルールや、目的に合わせたツールを実際に試してみましょう。
まずはオンラインでのコミュニケーションや、テレビ会議に慣れること、紙の資料をデータ化するなど、少しずつできることから、リモートワークを導入する準備をしていきましょう。
【サイクル3】試した結果を話し合い、評価しよう!
試してみたルールやツールはどうだったのか、評価をしましょう。
新たな課題が見つかるかもしれません。
新人など、意見が言い辛い人もいるかもしれませんので、しっかりヒアリングして、皆の意見を参考にしましょう。
【サイクル4】新たに見つかった課題の改善策を考えよう!
評価をした結果、新たな課題が見つかれば、すぐに改善策を考えましょう。
計画を実行した結果、業務に支障が出ると、リモートワークに対してマイナスのイメージがつき、反対する人も出てくるかもしれません。
課題に対してはなるべく早く丁寧に対応しましょう。
分からないことはプロに聞くのがいいでしょう。
いかがでしたか?
リモートワークを上手に活用して、柔軟な働き方を目指しましょう!
オフィスの窓口.comでは、リモートワークに役立つツールをご案内しています。
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