利便性やコスト面はもちろん、快適なオフィス環境のためにも、空調は見逃せないポイントですね。
空調には、ビル全体の空調を一元的に制御している「セントラル空調方式」と、フロアや部屋ごとに温度設定ができる「個別空調方式」の2種類があります。
「セントラル空調方式」は、電気料金が管理費や共益費として一定料金で固定されているケースがほとんどです。
一般的な勤務形態(月~金曜日、9:00~18:00など)で稼働する会社は、セントラル空調方式のほうが、空調管理の手間が省けますし、経済的にもお得になります。
「個別空調方式」のメリットは自由に空調をコントロールできることです。
ON/OFFはもちろん、温度や風の強弱も自由に設定できます。
しかし、利用した分だけ料金がかかるので、きちんとした管理体制が必要になります。
土日が勤務曜日であったり、早朝出社や残業が多い会社は、個別空調方式のほうがいいでしょう。
セントラル空調方式の場合、決められた設定時間外の空調の利用には、事前申請や時間外料金の支払いが必要になります。
中規模以下のビルは個別空調方式、大きなビルはセントラル空調方式を採用しているケースが多いようです。
しかし最近では、大型のビルでも個別空調化が進んでいたり、セントラル空調を接地しているビルに後から個別空調を設置して併用しているケースもあるようです。
ビルによって空調設備に違いがありますので、事前にしっかりと確認し、自社の勤務形態と合っているのか検討しましょう。
また、空調は方式だけでなく、設置位置も確認しましょう。
パーテーションなどで仕切る際に、空調の位置によってレイアウトが左右されてしまいます。
事前にレイアウトと空調の位置を考えて、オフィスを見学しましょう。
空調と同様、照明も位置が決まっています。
しかし照明の場合、空調ほどは移設・増設にコストがかからないため、他の条件が優れている場合は照明設備の工事をするのも手です。
広さや形だけでなく、天井にある空調や照明などの設備の場所もしっかりと確認し、考えているレイアウトができるのか、設備の工事ができるのかなどを確認しましょう。
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電気容量とは同時に使用できる機器の総使用電流のことです。
電気容量をきちんと確認せずに移転をしてしまうと、業務中にブレーカーが落ちてしまう恐れがあります。
仕事が一時停止してしまうだけでなく、大事なデータが消えたり、機械が故障する原因にもなりますので、移転前に確認しておきましょう。
基本的にはブレーカーに契約アンペア数が書かれています。
内覧時に確認するか、ビルの管理会社やオーナーに聞いて確認しましょう。
まずは現在使用している電気容量を把握することが必要です。
基本的には今のオフィスと同じかそれ以上の電気容量があれば大丈夫だと思います。
オフィスの面積が広くなる場合や、人数が大幅に増える場合は、照明などで使う電力が増える可能性もあることも頭に入れておいてください。
エレベーターの数や大きさが、ビルの入居者や訪問者の数に合っているのかどうかを確認しておきましょう。
急いでいる朝や、限られた時間のお昼休みに、エレベータで何分も待たされるとイライラしちゃいますよね。
毎日のことなので、できればスムーズに使いたいものです。
また、場合によっては貨物用のエレベーターがあるかどうかも確認したほうがいいでしょう。
荷物の搬入や搬出が多い場合、通常のエレベーターを利用していると他のテナントからクレームが入る場合があります。
また、訪問者が多い場合は、企業のイメージのためにも通常用と貨物用のエレベーターが分かれているほうがいいでしょう。
お客様が、大きな荷物や台車に乗った荷物を運ぶ運送業者や宅配業者と、同じエレベータに乗り合わせるのはあまりよくないかもしれません。
エレベーターのような共有設備はビルの管理次第なので、事前に問題がないか確認しておきましょう。
ビルのセキュリティ管理がどうなっているのかはきちんと把握しておきましょう。
中規模以下のビルでは、重鎮している警備員がいることはあまりありません。
緊急時の連絡や対応はどうなっているのかは、移転後に慌てないためにも、事前にきちんと確認しておきましょう。
ビルはセキュリティ対策で、決まった時間になるとエントランスが閉まってしまうところが多いです。
何時まで会社にいていいのか、セキュリティカードがあれば入れるのか、業務に支障が出ないのかも確認が必要です。
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見落としがちですが、トイレのチェックも重要です。
男性用・女性用どちらもチェックするようにしてください。
個数や広さももちろんですが、場所も重要です。
執務室と同じエリアにトイレがあるとひと目が気になってしまうので、きれば執務室とは扉を隔てたところにあるのが望ましいです。
想定しているレイアウトで大丈夫なのか、確認してください。
ウォッシュレットが設置されているかどうかも気になる点ではあると思いますが、比較的低コストで設置することができるので、オーナーに交渉してみたり、内装工事を検討してもいいかもしれません。
水管によっては、トイレの増設や新品入れ替えもできますので、そのあたりも確認しておきましょう。
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業務形態や働き方によりますが、駐車場が必要な会社は多いですよね。
建物の敷地内にあるのか、周辺にあるのか、そして実際に借りれるのかどうかを確認しましょう。
借りられる台数や、駐車できる車の幅などについても事前の確認が必要です。
それから、利用方法や頻度によっては、搬入口と駐車場の位置関係の配慮も必要です。
搬入が多い場合、道路にトラックがしょっちゅう停まっていると、近所に迷惑がかかりますし、会社のイメージダウンにも繋がります。
自社の業務形態に合った駐車場がある物件を選びましょう。
オフィスを探す際は考慮しなくてはいけない点がたくさんあります。
内覧時は丁寧にチェックし、気になる点は管理会社やオーナーに確認しましょう。
見落としがないように、分からないことや気になる点はプロに相談しましょう。
オフィスの窓口.comでは、ワンストップでお客様のオフィス移転をサポートいたします。
お気軽にご相談ください。
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オフィス移転の際の物件選び、失敗したくないですよね。
失敗しないためには、まずはじめに、必要なスペースや設備、レイアウトを考えた上で、物件探しを始めましょう。
なにも考えずに、とりあえずで物件を探すと、後から後悔することになります。
譲れない条件と、妥協点を決めておくことで、スムーズに失敗せずに物件選びができるでしょう。
それでは、新しいオフィスを探す際にチェックすべき、建物設備のポイントをご紹介いたします。
ぜひ、新しい物件を探す際の参考にして下さい。