オフィスでは、防犯対策はもちろん、遠隔でのモニタリングにも有効活用できます。
オフィス街やテナントビルでは、日中は不特定多数の人が行き交っているため、関係ない人がいても気づかれにくいです。
また、夜間や休日など人の不在時が分かりやすいため、日中に下見をして人がいない時間を狙って侵入窃盗に及ぶケースが多いです。出入り口やドア・窓付近にカメラを設置すれば、犯罪の抑止効果が期待できます。
インターネットに接続することができるネットワークカメラは、ネットに繋がる環境であればいつでもどこでも、遠隔地からスマホやタブレットを使って映像を確認することができるんです。
オフィスが複数のフロアに分かれていたり、各地に複数支店を持つ企業の管理者も、いちいち現地に赴かなくとも、各支店の様子をいつでもどこからでも確認することができます。
ネットワークカメラは複数台の収録映像を一括管理できるので、運用も簡単です。
小売店もオフィス同様、開店時間や閉店時間が決まっているので人の不在時間が分かりますし、日中のうちに下見をするのも簡単です。
また、小売店の場合はレジからの死角を狙った万引き対策にも、ネットワークカメラが有効です。
小売店では、防犯対策以外にマーケテイングやトラブル対応にも活用できます。
人物属性認識機能(カメラに映った人の顔を認識し、性別や年齢を判断する)や人数カウント機能を活用することで、曜日や時間ごとの客層や混雑状況を調査したり、商品購入までの行動や、手に取った商品などを把握し、適切な人員配置や、陳列・新商品の開発などに役立てます。
お客様とのやり取りを録音・録画して、業務改善に役立てるとともに、従業員の接客態度などのモラルアップも期待できます。
また、レジ付近では金銭トラブルやお客様からのクレームが発生しやすいです。
そういったトラブルの予防や、原因の究明、スムーズな解決にも、ネットワークカメラは活躍するでしょう。
店側の不備が発覚すれば、すぐにその対応策を考えられますし、悪質なクレーマーによる偽の情報にも惑わされず、従業員の正当性を証明することもできます。
大量の物を保管・管理していたり、たくさんの人が作業する倉庫や工場では、業務効率の改善にネットワークカメラを役立てることができます。
従業員の動線や移動距離を把握することで、設備のレイアウトや適切な人員配置の検討に活用したり、高解像度のズーム機能を備えたカメラで、作業している人の手元を確認することもできます。
ミスが起こりやすい場所を把握してミスの繰り返しを防いだり、遅延の要因を突き止めたり、作業の安全確認や工程確認、また、新人の教育にも録画した作業映像を活用できるでしょう。
遠隔モニタリングで、管理者が現場に行かずとも、作業が予定の工程通り進んでいるか確認することもできます。
また、運搬・搬送や梱包作業での破損や異物混入の確認に、ネットワークの映像を活用することも可能です。
敷地が広く死角も多い、さらに、住宅街や繁華街から離れていて、ひと目につきにくい場所にあることが多い工場や倉庫は、もちろん防犯対策としてもネットワークカメラが必要となります。
人が不在で真っ暗な状態でも監視できる、赤外線照明などを搭載した高画質のネットワークカメラで防犯対策をしましょう。
食品を扱う工場、または飲食店でたびたび問題となる異物混入にも、ネットワークカメラが役に立ちます。
異物混入が起きた際、原因の究明にものすごく時間がかかる、または原因が分からない場合があります。原因が判明するまで営業を中断しなければいけなくなったり、原因が判明しないと対応策を考えられず、また同じミスを犯してしまうかもしれません。
ネットワークカメラを設置していれば、録画された映像を原因究明に役立てたり、または自社での不備や不正がなかったことの証明に利用できます。
工場での作業映像は、工場見学のために配信することで企業の信頼性アップにも活用できますし、新人教育に利用することもできます。
ネットワークカメラは、慢性的な人手不足に悩んでいる介護施設の手助けにもなります。
介護施設では、昼夜問わず利用者の安全を確保しなければならず、限られた従業員で利用者の行動を常に見守らなければなりません。
そこで、ネットワークカメラを利用して全体の業務をカメラで見直すことで、非効率な作業や、危険な処置などを発見でき、業務の改善に役立てることもできます。
また、認知症の方の徘徊問題にも、ネットワークカメラの動体検知・通知機能を活用できます
従業員・施設利用者、両者のセクハラ・暴力事件の予防、証拠確認にも役立ちます。
介護施設での映像をご家族に向けて配信することで、利用者の介護施設での様子を見ることができて安心ですし、ご家族の介護に対する意識を高めることも期待できます。
大切なお子様を預かる保育施設では、ネットワークカメラを設置することで、保護者の方々に安心感を提供することができます。
送り迎えで毎日のように不特定多数の人が出入りする幼稚園や保育園では、侵入者がいても気づかれにくいです。
また、普通に遊んでいるだけでも、怪我や事故などのトラブルはいつ何が原因で起こるか分かりません。
大事なお子様を預けている保育施設でなにかあったら…と保護者の方は常に心配ですよね。
そこで、出入り口などに防犯対策として設置するだけでなく、施設の様子を全体的に見渡せるカメラを設置し、その様子を保護者向けに配信するという活用方法があります。
保護者は仕事先や自宅からでも子供の様子を見る子ができますし、保育施設側も、施設の安全性をアピールすることができます。
ただし、施設内の様子が誰にでも見られてしまうのはよくないので、ネットワークのセキュリティ対策と権限設定はしっかり行いましょう。
いかがでしたか?
高性能化が進むネットワークカメラはさまざまなシーンで活用されています。
また、目的が同じ“防犯対策”でも、利用シーンによって狙われているもの、狙われやすい場所などが違ってくるので、それぞれに合ったカメラを選ぶ必要があります。
オフィスの窓口ドットコムでは、徹底的なヒアリングでお客様のご要望に沿った最適なご提案をいたします。
やりたいことや確認したいこと、不安な点など、ぜひお気軽にご相談ください♪
【関連コラム】
ネットワークカメラとは、個々にIPアドレスを持つことでインターネットを介して通信ができるビデオカメラのことです。
「防犯カメラ」と言った方がしっくりくるかもしれませんが、従来のアナログカメラと違い、インターネットに接続することができるネットワークカメラの活用方法は、防犯だけにとどまりません。
また防犯としての役割も、高画質化や動体検知・侵入検知などのインテリジェントな機能の搭載により、各段にアップしています。
今回はその多様化しているネットワークカメラの活用方法を、利用シーンごとにご紹介いたします。