みなさんは、オフィスの役割は何だと思いますか?
以前は、「作業場」としての役割がメインだったのではないでしょうか。
確かに、今でも「作業場」としての役割はもちろんあるでしょう。
しかし、この未曾有の人手不足時代においては、「従業員満足」を高めることこそが、オフィスに求めるべき最大の役割になってきていると言えるでしょう。
今、従業員さんを継続的に採用して、事業を拡大している会社さんを見ていると、以下のような視点でオフィスづくりをしているように感じます。
・働く従業員さんにとって、今のオフィスは働きやすい環境かどうか?
・働く従業員さんが、最大限のパフォーマンスを発揮できる環境かどうか?
・働く従業員さんが、他の従業員さんと優れたコミュニケーションを取りやすい環境かどうか?
・働く従業員さんが、「自分たちは会社から大切にされている」と実感できる環境かどうか?
・働く従業員さんが、このオフィスで働くことに誇りを感じるかどうか?
つまり、伸びている会社さんほど、働く従業員さんの目線を一番大切にしてオフィスを作っているのです。
つまり、「採用力」を高めるオフィスづくりの1つ目のポイントは、「オフィスの役割を働く従業員さん目線を第一に考える」ということです。
オフィスづくりは、「何をオフィスの役割とするか」という目的の設定次第で、そのレイアウト設計や家具選び、色彩選び、IT機器選びなどすべてが変わるのです。
従業員さんが辞めてしまうと、余計な採用コストもかかります。その分、従業員さんの満足を第一に考えたオフィスに少しずつでも変えていくようにしてみてはいかがでしょうか。
とはいえ、オフィスを変えていくのには多少の投資がかかります。
ですから、オフィスにかけた投資から、最大限のパフォーマンスを得ることを考えなければなりません。
「採用力」を高めるオフィスづくりの2つ目のポイントは、「時間あたりのパフォーマンスを意識する」ということです。
そのために考えるべきポイントがいくつかあります。
まずは、「自社の価値・強みをもっとも発揮できる業務は何か?」ということです。
その業務を、よりやりやすくすることを考えましょう。
例えば、あなたの会社の強みが「電話でのお客様サポート力」なのであれば、電話業務がよりしやすい環境を作ることが大切です。
あるいは、最近、流行っているチャットによるサポートも加えてみるのも良いかもしれません。
あるいは、あなたの会社の強みが「新しい商品を生み出す開発力」にあるのであれば、従業員さん同士が気軽にコミュニケーションが取れるスペースを増やすのがいいかもしれません。
あなたの会社の強みが「デザイン力」なのであれば、デザイナーさんがインスピレーションを感じられるように、カラフルで、風通しの良いオフィスにするのが良いかもしれません。
他にも、どのような導線にすれば良いかを考えるのも大切です。無駄な導線がなるべく発生しないようにしましょう。
さらに、古い設備で時間効率が上がりにくい状態であれば、従業員さんが不満を持っている可能性があります。
思い切って最新設備にすることも、従業員さんの負担を減らし、時間あたりパフォーマンスを最大化することにつながります。
特に最近は、若い世代の方ほど「目的が分からない無駄な仕事はしたくない」と思う傾向にあるようです。
若い従業員さんが数年で辞めてしまわないためには、「いかに早期に若い従業員さんがパフォーマンスを発揮してもらえる環境を会社が用意できるか」が大切になってきているのです。
あなたの会社には、おそらく大切にしている考え方・価値観・理念・ポリシーがあると思います。それをオフィスに表現しましょう。
なぜそれが有効なのかというと、自分たちの会社の考え方が社内・社外に浸透しやすくなるためです。
例えば、ある会社さんは「透明性(=売り手と買い手の情報格差がないこと)」という価値観を大切にされています。この会社さんのオフィスは「透明性」という価値観を表現して従業員さんに浸透させるために、オフィスを全面ガラス張りにしています。会議室もすべてガラス張りで、「私たちは隠しごとをしない」というポリシーを表現しているのです。
また、もし、この会社の従業員さんが外部の方から「なぜあなたの会社は社屋も会議室もガラス張りなのですか?」と聞かれたら、「うちは透明性という価値観を大切にしているからです」と、オフィスのこだわりと自社のポリシーを語れるのです。これは大きな信頼につながることでしょう。
オフィスというのは、「自分たちの会社のポリシーを表現する場」でもあるということなのです。
自分たちの会社のポリシーに共感してくれた従業員さんは、当然、自社で永く働いてくれる可能性が高まります。
あなたの会社でも、大切にされているポリシーを表現してみてはいかがでしょうか。
「採用力」を高めるオフィスづくりの3つ目のポイントは、「自社のポリシーをオフィスに表現する」ということです。
従業員さんが退職してしまう大きな理由のひとつは、「職場の人間関係」と言われています。
そして、従業員満足を高めるためにもっとも大切なのは、「良好な人間関係」に尽きるのではないでしょうか。
例えば、先輩たちがいつも忙しそうで困ったときに相談しづらい雰囲気の会社と、安心して相談しやすい雰囲気のある会社、どちらが従業員さんにとって良いかは明白ですよね。
良好な人間関係を育むには、やはり「良好なコミュニケーション」が発生しやすいことが大切ではないでしょうか。
オフィス環境を変えることで、良好なコミュニケーションを発生しやすくすることはできます。
例えば、「作業場」としての執務スペース以外に、自宅のようにリラックスしてコミュニケーションが取れる明るいスペースを設けたり、ホワイトボードをたくさん設置したり、複数拠点がある場合は遠隔でもTV会議システムでいつでも気軽に打ち合わせができるようにしたり、様々な工夫ができます。
(とある会社さんのコミュニケーションスペース)
また、このようなスペースがあることは、「従業員さん同士の良好な人間関係とコミュニケーションを大切にしている」という会社の考え方も伝わり、新しく入社する従業員さんにとっても魅力に映ることでしょう。
「採用力」を高めるオフィスづくりの4つ目のポイントは、「良好なコミュニケーションを取りやすくする」ということです。
どのようなオフィスであれば、従業員さんが誇りと愛着を持てるでしょうか?
やはり、ある程度はオシャレな方がいいですよね。
もちろん、一口に「オシャレなオフィス」と言っても、アットホームな雰囲気がいいのか、クールな雰囲気がいいのか、かわいい雰囲気がいいのかなど、様々です。
自分たちの会社の価値観で、「好き嫌い」で決めるのが良いでしょう。
もし、オフィスの雰囲気を変えるのであれば、従業員の方々に雰囲気の「好き嫌い」を聞いてみるのが良いかもしれません。
とはいえ、どこまでお金を掛けるべきか、というのは難しいところです。
「このオフィスで働く従業員さんが誇りと愛着を感じるかどうか?」という視点は忘れず、力相応に、できる範囲でオシャレをしましょう。
オフィスのオシャレというのは、例えて言うと、服やお化粧を選ぶのと同じです。できる範囲でできるオシャレを考えるのが良いようです。
「採用力」を高めるオフィスづくりの5つ目のポイントは、「力相応にオシャレしてみよう」ということです。
「採用力」がアップするオフィスづくり5つのポイントを改めて整理してみましょう。
【「採用力」がアップするオフィスづくり5つのポイント】
①働く従業員さん目線を第一に考える
②時間あたりのパフォーマンスを意識する
③自社のポリシーをオフィスに表現する
④良好なコミュニケーションを取りやすくする
⑤力相応にオシャレしてみよう
大きく時代が変化している今だからこそ、このような視点でオフィスづくりを見直してみてはいかがでしょうか?
当社は、あなたの会社さまの「こういうオフィスにしたいんだ!」という理想を叶えるオフィスづくりをサポートいたします。
ぜひ、お気軽にご相談くださいね。(^ ^)
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
突然ですが、あなたの会社はしっかりと人を採用できていますか?
「人手不足だ・・・」
「人が採れない・・・」
そのような人に関する悩みを持つ会社が後を絶ちません。
今、未曾有の「人手不足時代」とも言えるでしょう。
ちなみに当社はどうかと申しますと、なんとか苦労しながらも、継続的に新卒社員を毎年数名ずつ採用できています。やはり、若い社員が入ってくるというのは、新しい風が吹いていいものです。(^ ^)
私たちは従業員数40名ほどの中小企業ですから、いかに求職者の方々にとって魅力を力相応に出せるかというのが大切になってきます。私たちの場合、そのひとつが「オフィス」だと思っています。
また、私たちの仕事は、お客様のオフィスづくりをトータルでサポートすることです。
そんな当社の経験から、今回は「採用力」が高まるオフィスづくりのポイントをお伝えいたします。