朝、鏡の前で、その日の気分に合わせて洋服を決めることがありますよね。
暗い気持ちの時には自然と暗い色を選んでしまうし、明るい気分の時には無意識に明るい色を好んで選んでいるものです。
逆に、暗い色を身に着けるとどんよりと暗い気持ちに、明るい色を身に着けると表情、そして気持ちまで明るくなるものです。
こんな風に、心身状況と色は密接に関係し、色彩が心身に与える影響は大きいとされています。
この、色の心理的効果をオフィスでも利用すれば、社員さんの業務をはかどらせたり、やる気をみなぎらせたりすることができるかもしれません。
インテリアや雑貨などの、身の回りに置くもののカラーリングを意識して選ぶことで、社内の雰囲気をちょっぴり良くすることができるわけです。
それぞれの色のイメージと心理状態に与える色彩効果は以下のとおりです。
【赤色】活力と情熱
やる気を与え、エネルギッシュになれます。
【橙色】明るさと若々しさ
緊張を和らげ、仲間意識を高めます。
【黄色】快活と笑顔
見ているだけで自然と心が弾みます。
【緑色】穏やかさと調和
目の疲れを癒したり、興奮を鎮めたりします。
【青色】沈静と抑制
集中力をサポートし、頭の回転を高めます。
【茶色】安定と堅実
協調性と落ち着きを与えます。
【黒色】高級感と沈黙
威厳を感じさせ、都会的で洗練された印象を与えられます。
【白色】潔さと美しさ
始まりを感じ、常に気分を一新してくれます。
とくに営業部のデスクスペースにおすすめの赤色。
エネルギーをくれるのでモチベーションアップに有効だと言えます。
赤色は小さくてもとても目立つので、アクセントとして使うのがおすすめです。
長時間の集中力と冷静な判断、適度な緊張感を必要とする作業には青色を選びましょう。
心身の興奮を鎮め、心を落ち着かせ、長時間の集中力をサポートする空間が作れます。
出典:http://www.imadoki-office.com/office/layout/
現代人の仕事中における目の疲れは深刻なものです。
ふとした時に目に入る、デスクの上や脇などに緑色として観葉植物を取り入れるのはいかがでしょうか。
活発な意見交換が行われるコミュニケーションスペース。
ここで使いたいのは明るくハツラツとした橙色や黄色。
意欲や向上心をアップさせ、コミュニケーションのとりやすい空間を作れます。
重要な議題を扱うことになる会議室も、大切なお客様をお通しする応接室も、
落ち着きのある雰囲気を演出したいものです。
ここでは茶色や黒色の家具でそろえて、落ち着きと重厚感のある部屋にしましょう。
色の心理的効果と、それを活用したオフィスのカラーリングをご紹介しました。
しかし、壁紙や床、大きな家具を一新することは、予算や時間的に難しい場合もあると思います。
そんな場合は、イスやデスク上のアイテムにカラーを取り入れてみてください。
色の心理的効果をオフィスに活用することで、社員さんのモチベーションアップとビジネス成果につなげられるかもしれません。
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オフィスでは、様々な業務内容の人たちが一緒に働き、業務内容や時間帯によって様々な過ごし方をします。
オフィスとひとくくりに言っても、過ごし方が様々であれば、それに適したカラーリングも千差万別です。
カラーリングを少し意識するだけで、皆さんが働きやすく居心地のいい、理想のオフィス空間に一歩近づきます。