2018/07/06
Flashを使ったWebサイトの運営者はリニューアルをしたほうがいい理由

 

現在はスマホが普及して、いつでもどこからでも気軽にインターネットを楽しめるようになりましたね。

なにか調べたいことがあった時は、スマホをさっと出して、ちゃちゃっと調べられちゃいます。

お仕事でスマホを利用するのも珍しくなくなっています。

 

でも、スマホでWebサイトを見ていると、たまに「謎の白い空白」があったりしませんか?

明らかに画像がありそうなスペースが真っ白になって表示されていない…

 

きっとそれは「Flash(フラッシュ)」が使われているからです!

 

あなたのサイトにも「謎の白い空白」がありませんか…?

 

今回は、”Flashを使ったサイトはリニューアルをしたほうがいい理由”をお伝えします。

 

目次

Flashの衰退

Flashとは、簡単に説明すると「Webページに動画や音声で動きを付けることができる技術」です。

アドビシステムズ社が開発している規格で、1996年にリリースされたのが始まりです。

 

 

FlashはWebページでの表現方法にとどまらず、動画コンテンツやゲームコンテンツなどでも幅広く活用され、2000年代には普及率が100%近くまでに昇り、インターネットの進化に大きく貢献しました。

 

「Webページで動画と言えばFlash」というほどに、世界中で普及していたFlashですが、2018年現在、Flashを使っているWebサイト数は4.7%となっています。

(Web市場を調査しているW3Techsの調査結果)

 

 

Flashがここまで衰退したのには理由があります。

 

動画再生

セキュリティ上の危険性

一番注意しなければいけないのがセキュリティ上の危険性で、Flashはセキュリティの脆弱性(欠陥)が多いことが問題視されています。Flashは世界中でハッカーの攻撃のターゲットになっているのです。

 

Flashを使っているWebページを開いただけで、PCが乗っ取られるような脆弱性がたくさん見つかっています。

 

もちろん、見つかった脆弱性を解消するセキュリティの更新プログラムの配信は都度されていますが、次々と脆弱性が見つかり、安全性が確保できいない状態が続いています。

 

脆弱性は、Flashに限らずどのソフトやサービスにも一般的に存在しているもので、人間が作ってるものである以上、脆弱性があることは仕方のないことです。

だからこそ開発会社は常に「脆弱性を発見したら更新プログラムで直す」という作業を繰り返し行っています。しかしFlashの場合、その脆弱性の数が多いことや、多くのサイトで使われていて影響力が大きいことも問題となっています。

 

2020年にアドビシステムズ社のサポート終了

Flashで作成された動画や音声を再生するには「FlashPlayer」というソフトをインストールする必要があります。アドビシステムズ社は、2020年末にこの「FlashPlayer」の配布やアップデートを終了することを発表しました。

 

その理由としては、セキュリティの問題が多いことや、Flashに置き換わる技術が登場したこと、それによって主要ブラウザが次々にFlashの無効化を進め、Flashの利用者が減っていることが挙げられます。

 

アドビシステムズ自身、HTML5などのオープンなWeb標準基準への移行を推奨しています。

(※HTML5については後程説明します。)

 

主要OS・ブラウザで見れない

セキュリティの問題があり、安全に利用できないのであれば、それをユーザーに使わせるわけにはいかないですよね。

さらにはアドビシステムズ自身もHTML5技術の使用を勧め、サポートの提供をやめることを決めました。

 

そのため、今はほとんどのOSや主要ブラウザで、自動でFlashが動作されないようになっています。

 

 

 iOS 

Appleは2010年にiOSでFlashを動作させないことを発表。iPhoneやiPadは初めからFlashに対応していません。

 

その理由としては、セキュリティの危険性以外にも

・メモリーを大量に消費すること

・指先での操作に向いていないこと

・アドビシステムズ社による独占的な製品であること

などが挙げられています。

 

 

 Android 

AndroidはAppleに対抗し、Flash対応をウリにしてスマホを販売していましたが、スマホでFlashを使うとやはり消費電力が高く、AndroidはiPhoneよりバッテリーが持たない、というイメージに繋がってしまいました。

Androidも2012年からは大幅に仕様変更し、Flashが非対応になりました。

 

 

 

Flashは日本でのスマホシェアの大多数である、iOSとAndroidで動作しないのです。

 

そもそもFlashはデスクトップパソコンのために設計されています。

マウスやキーボードを使うこと、電源ケーブルがあることを想定されていたため、

小さな電源で、指で操作するスマホには向いていませんでした。

 

 

 主要ブラウザ 

GoogleのChromeやFirefox、Microsoft Edgeでも、自動でFlashは表示されないようになっており、ユーザーが自らクリックしないと表示されません。

今現在は自動で表示されているInternet Explorerも、FlashPlayerのサポート終了の2020年までにFlash機能の無効化を進めていくようです。

 

クリックして有効に

 

 

このように、ほとんどのOSや主要ブラウザで、自動でFlashが動作されないため、Flashを見られない人がたくさんいるのです。

 

SEOに弱い

上記のように、スマホではずいぶん前からFlashは無効化されています。

 

 

スマホが普及し、現在はパソコンよりもスマホからインターネットを利用する人のほうが多いのです。

それなのに、スマホに対応していないFlashを利用している、ということはSEO的にまずいです!

 

※SEOとは、検索サイトでキーワード検索した際に、自社のサイトが上位に表示されるために対策を行うこと。

解説コラム▶「SEO対策」とは?初心者による初心者のための解説

 

 

スマホの普及に伴い、Googleは2015年4月から、モバイルフレンドリーを検索順位決定の要因にすることを発表しています。モバイルフレンドリーとは、Googleが独自に決めているスマホ対応基準で、スマホに適したレイアウトなのか、タッチ操作がしやすいか、などがチェックされます。

 

表示されないコンテンツがあるなんて、もってのほかですよね!

 

 

つまり、Flashを使っているWebサイトは、スマホに対応していないとGoogleに判断され、検索順位を下げられる可能性があります。

 

検索順位が下がってしまうと、お客様に自社のホームぺージを見つけてもらい辛くなったり、偽サイトだと疑われる可能性もあります。そんな事態は避けたいですね。

 

HTML5への移行

先ほどもちらっと出ましたが、今はFlashの代わりに「HTML5」が一般的に活用されています。

 

HTMLとはHyper Text Markup Language(ハイパーテキスト・マークアップ・ランゲージ)の略で、Webページを作成するためのコンピューター用の言語です。

 

文章の中に「タグ」と呼ばれる印をつけて、画像の表示方法や文章の構成を、コンピューターに分かるように記します。

 

 

それがこちらです。

ソースコード

 

英語がずらっと並んでいて何が何だかよく分かりませんが、コンピューターはこれを読み取って、私たちが普段見ているWebページを表示してくれています。

 

HTML5とは、そのHTMLの最新のバージョンです

 

W3C(ワールド・ワイド・ウェブ・コンソーシアム)という、“Web技術の標準化を決める非営利団体“より、2014年にHTML5の使用が勧告されました。

主要ブラウザやApple、アドビシステムズ自身も、Flashの代替としてHTML5を推奨しています。

 

 

「HTML5」はFlashに比べると

・再生ソフトのインストールが不要

・セキュリティ上の懸念が少ない

・制作や更新がシンプルで簡単

・通信料の軽減

・オープンソースである

・モバイルブラウザでの対応率が高い

など、Flashが抱えていた問題が解消されています。

 

 

Webサイト

まとめ

一時は普及率100%近くにまで及んでいたFlashですが、セキュリティの問題やスマホの普及などの理由で、利用者はかなり少なくなっています。

 

しかしながら、Flashを使ったWebサイトを見かけることは今でもあります。

 

 

Flashを使ったWebサイトだと、訪問したユーザーに

「あれ?このWebサイトちゃんと表示されないな、壊れてるのかな?」

「このサイトまだFlash使ってるの!?この会社はセキュリティ対策をちゃんとやってないんだな~」

など、きちんと見てもらえずビジネスチャンスを逃したり、企業の信頼を損ねるきっかけにもなりかねません!

 

まだFlashを使ったWebサイトを運営している方は、対応を急ぎましょう!

 

 

●サイトが全体的に古いな…

という方は思い切ってリニューアルすることをお勧めします!

Flashを使っている以外にも、“スマホ対応”していなかったり、記載内容が古くて“今の会社の実態”と合っていなかったり、“常時SSL化”していない場合は、これを機にサイト全体をリニューアルしましょう!

 ※SSL化とは、インターネットでのデータの通信を暗号化すること。

解説コラム▶Webサイトに「保護されていません」警告!2018年7月までに常時SSL化を 

 

 

●PCサイトは最近新しくしたばっかりだし… 気に入ってるし…

という方はスマホ用に別のページを作るという方法もあります。

 

 

オフィスの窓口.comでは、お客さまの業務や目的に合った、最適なwebサイト制作のご提案をいたします。

「リニューアルを考えようかな」「新しいサイトを作ろうかな」という方や、「どちらがいいか分からない」「お金はたくさんかけられない」「どうしたらいいか分からない」という方も、まずは気軽にお問い合わせください♪

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