「島型対向レイアウトが主流」
日本で最も多く採用されているレイアウト方法です。
部署などのチームごとにデスクを対向式に配置し、チームメンバー同士が向かい合うように座り、一つの端に上長、チームリーダーを配置します。
このレイアウトのメリットは、距離が近いことからコミュニケーションが取りやすい他、スペース効率が良いことなどが挙げられます。
しかし距離が近いことは、ウィズコロナ時代には不便かもしれません。
感染防止のためのソーシャルディスタンスは2m間隔を空ける必要があります。また在宅勤務とオフィス勤務の併用は難しいです。個々のプライバシー確保も課題になります。
ユニバーサルレイアウトでは、上長、チームリーダー席を設けず横並びで配置します。
デスク種類や数、配置を均一にしデスクを動かさず、人が動くことで柔軟な変動にも対応ができるレイアウトです。どんな組織にも対応しやすいのが特徴です。
・組織階層や業務特性に依存しない
・備品管理がしやすい
・電源、LAN等 配線変更コストの削減
・オフィス運用コストを削減
島型になっていないため、職種や業務を超えた交流がしやすく、コミュニケーションが活性化します。あらかじめ最大収容人数を設定しておくことで、将来的な人員増加にも対応できます。そして、工事を伴うレイアウト変更の回数・面積を下げるので手間も減ります。
フリーアドレスは個人の机自体を排除してしまい、どこででも仕事ができるようにするというものですが、ユニバーサルレイアウトはデスクは従来型のオフィスと同様にきちんと用意されています。
自分専用の席をなくし、パソコンと持ち運び用の収納バッグを持ち移動します。
そうすることで、「密」を避けた柔軟な働き方が可能です。
軽いミーティングをしたいときは、椅子を寄せて集まることができるので、ミーティングスペースに空きがない時にも役立ちます。
・キャスター付きの家具を用いる
キャスター付きのデスクや椅子にすることで、レイアウト変更も簡単に行えます。
机をひとつの並びから分離すれば、空間を仕切ることができます。
・ノートパソコンを使う
在宅勤務が進み、ノートパソコンを持つ人は増えたのではないでしょうか。今やノートパソコンがあれば場所を問わず仕事ができる時代です。多様な働き方に対応します。
・ユニバ―サルデザインを取り入れる
社員全員が働きやすく、よりよい働き方をするために、ユニバ―サルデザインは必須となります。年齢や能力、状況などにかかわらず、できるだけ多くの人が使いやすいような製品導入や環境づくりをしましょう。
ユニバーサルレイアウトはこれからのニューノーマル時代に適したオフィスのかたちです。
目新しいレイアウトではありませんが、多様な働き方が尊重されるようになったことで、ハイブリッドなオフィスは今後ますます需要が高まっていきます。
長く使えるように、様々なシーンに対応した長期的な視点からオフィスづくりをしていきましょう。
皆さまのオフィスはどのようなつくりになっているでしょうか?
一般的なオフィスは、部署やチームごとにデスクをまとめ仕事を行います。
しかしこうしたレイアウトは、異動やチーム編成の変更があった場合に、都度オフィス内のデスク配置を変更しなければなり面倒です。
「ユニバーサルレイアウト」は、組織変更があっても人と私物の移動のみで対応可能なワークプレイスです。ワーカーの使いやすさを満たしながら、長期間に渡ってランニングコストを削減することができる画期的なレイアウト手法です。多様な働き方が認められるようになり、この手法が注目されています。