1つの部屋を複数のスペースに区切るための間仕切りです。
パーテーションは、建物に完全に固定されている壁とは異なり、自由に動かすことができるのが特徴です。
社員の人数や、業務スタイル、業務内容などに合わせて柔軟なレイアウト変更ができます。
パーテーションの役割はずばり、「ゾーニング」です。
ゾーニングとは、オフィスでより快適に仕事ができるように考慮して、家具やスペースの配置をすることです。
オフィスでは毎日様々なことが行われます。
・日々の集中した業務作業
・チーム内での簡単なミーティングや、休憩
・トップシークレットな重要会議や、取引先との商談
・来訪者の受付や見送り
・機密情報を保有したサーバーの整備や、資料の保管 etc…
同じオフィス内でも、その時そのシーンに適した環境であることは非常に重要であり、そんな環境づくりができるのが、パーテーションの役割です。
パーテーションには様々な種類がありますが、シーンや用途によって、最適なパーテーションを選択しましょう。
ここでは以下の代表的なパーテーションの材質を紹介します。
・ポリカーボネート製
・アルミ製
・スチール製
・フラッシュ合板
近年はガラス製やポリカーボネート製のパーテーションを取り入れる企業が増えています。
明るくおしゃれな空間を目指しているオフィスにピッタリなパーテーションです。
ガラスやポリカーボネートには透過性があるので、広いスペースの間仕切りとして使用しても、視界を遮ったり圧迫感を与えたりすることなく、スペースの広さを生かすことができます。
また、ポリカーボネートはプラスチックにも似ていますが、傷がつきにくく割れにくいという特性を持っています。この強度はガラスの数百倍もあるので、非常に頑丈な材質です。
ガラス製でもポリカーボネート製でも、色が付いているものであれば、まったくの透明よりは適度な目隠し効果もありつつ、柔らかな光を透すことで、開放感のある空間を作ることができます。
穴を空けたり、曲げたり、切断したりといった加工がしやすいのも特徴で、デザイン性の高いパーテーションが多く出回っています。
ガラスやポリカーボネート単体のみでなく、他の材質と組み合わせて作られたパーテーションもあるので、デスクやチェア等のオフィス家具とのコーディネートも組みやすいです。
ただし、人の動きや室内の様子がよく見えるので、プライバシーや機密性を確保したい空間での使用には適していません。
また、外の人の視線や動きが目に入ってしまうので、集中作業スペースのような空間にも向いていないと言えます。
また、丈夫である分高価であることも確かです。使いどころを絞って設置するようにしましょう。
軽くて丈夫で低価格なアルミ製のパーテーションは多くのオフィスで利用されている、パーテーションの代表格です。
簡単に移動させることもできるので、利便性にも非常に優れています。
都合に合わせて動かすことができるので、目隠しや簡易的な間仕切りとして使うのに適していると言えます。
後述するスチール製よりも安価なので、天井までしっかり設置したい場合には費用を抑えることができるうえに、不燃認定されたアルミパーテーションもあるので、火災対策効果もあります。
ただし、遮音性はほとんどないので機密性を確保したいスペースには不向きです。
一昔前まではアルミ製のパーテーションと言えば、アルミ色の柱がむき出しでスタイリッシュさに欠けるイメージがありました。
ところが最近では、柱まで真っ白に着色されるなど柱の存在感を無くしているものもでているので、デザイン性は格段にアップしていて、オフィスにも違和感なく馴染むものを見つけられるようになりました。
強度も高く、遮音性に優れ、耐火性も高いのがスチール製パーテーションです。
一度設置すると移動させることは難易度が高いですが、丈夫なので片開きドアやスライド式のドアを設けることも可能です。
表面もフラットなので汚れてもさっとふき取ることができてお手入れも手間要らず。
パネルとパネルの間に柱などもなく、わずかな継ぎ目しかないので、本当の壁にかなり近い見た目で高級感もあります。
応接室や社長室、エントランスなど高級感と遮音性が必要なスペースには天井までしっかりと間仕切ることのできるハイパーテーションを設置するのがおすすめです。
ローパーテーションであれば、マグネットが利用できることを活用して掲示板的役割として使うこともできます。
フラッシュ合板のパーテーションは、より気軽に使うことのできるパーテーションです。
木製家具などによく使われている構造で、中が空洞になっています。
中が空洞なので厚みがあるのに軽く、移動させるのもカンタンです。
より簡易的に打合せの空間を設けたい際や、荷物や備品等の目隠しをしたい際に臨機応変に利用するのに便利でしょう。
軽いので持ち運びができますが、強度は弱くぶつけたり叩いたりすると穴が開いてしまうので扱いには注意が必要です。
いかがでしたか?
パーテーションは、常設するのか適宜移動させるのかによっても選ぶべき材質が違ってくるので、用途や目的を明確にしてから選びましょう。
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パーテーションと一口に言ってもさまざまな種類・デザインがあります。
その中から、用途や目的に合ったものを選ぶには、材質による特徴を知っておくことで最適なパーテーションを選ぶことができます。
そこで今回は、パーテーションの代表的な材質とその特徴をご紹介します。