もくじ
オフィス移転の目的と理由を明確にする
現オフィスの問題点・課題点を洗い出す
会社の今後の方針を見直す
会社の企業理念・イメージを反映させる
オフィス移転のコンセプトとは
コンセプトとは、「概念」「思想」などの意味や、「企画をする上での方向性」「骨組みとなる発想」という意味があります。
オフィス移転を考えるきっかけは、なにかしらの課題を抱え、それを解決する必要がある時だと思います。
・人員が増えてスペースが足りない
・導線が悪く作業効率が悪い
などのオフィス機能としての課題はもちろん、
・新しい人材が増えない、社員の定着率が悪い
・社員同士のコミュニケーションが薄い
・会社の理念が浸透していない
など、組織としての課題もありますよね。
現状の課題を洗い出し、それにきちんと向きあい、今後どのような事業戦略を描き、どのような組織になっていきたいのか。
それらを明確にしていくことで、オフィス移転のコンセプトが決まります。
コンセプトの重要性
コンセプトが明確であると、移転先に必要な条件が見えてきますし、
ビジュアル的にも、他社との差別化が図れ、顧客に対して会社の特徴や魅力を発信するツールとなり得ます。
また、オフィス移転のコンセプトを明確にすることで、空間デザインを表現したり、移転作業がスムーズに進むだけでなく、働き方にも改革を起こすことができます。
目に見えるデザインだけではなく、人の動線、働き方の軸にもなり、目指したい組織の在り方の軸ともなるのです。
明確な目標実現や課題解決を目指し、コンセプトに則って創られるオフィスは、単なる箱ではなく経営資源です。
社員はもちろん、移転作業に関わるすべての人が共通の認識を持つことで、どんな方向性で企画を進めていくのかが明確になり、オフィス移転という大きなプロジェクトを成功させることができるでしょう。
ただし、コンセプトをたくさんつくってしまうと判断が難しくなってしまいますので、基本的には1～2個程度に抑えましょう。
＜コンセプト例＞
・家のようにリラックスできるオフィス
・明るいコミュニケーションが取りやすいオフィス
・お客様がまた来たくなるオフィス
など…
コンセプトの決め方
・オフィス移転の目的と理由を明確にする
どのようなオフィスにしたいのか、どのような働き方をしたいのかを考え、移転する理由と目的を明確にします。
おしゃれな感じにしたい！かっこよくしたい！などのデザイン性だけでなく、
どのような働き方をしていきたいのかもしっかりと考えましょう。
・現オフィスの問題点・課題点を洗い出す
オフィス移転を考えるきっかけとなった課題や、普段の仕事中に感じている課題や不満を洗い出し、それらの課題の解決方法を考えます。
オフィスの問題点は、防犯、清潔感、明るさ、作業効率、動線、椅子の座り心地、トイレの数、会議室の使い方などさまざまなカテゴリがあります。
権限を持つ社長や役員はもちろん、社員の意見も聞き入れて、経営面で感じている問題点と、社員が感じている問題点を把握しましょう。
・会社の今後の方針を見直す
上記の目的と理由、問題点を把握した上で、会社としての方針を見直します。
時代が変わるにつれ、企業の在り方や働き方も少しずつ変わっていきます。
オフィス移転は、会社の方針を見直す絶好のチャンスです。
目先の条件で決めてしまわないように注意しましょう。
・会社の企業理念・イメージを反映させる
オフィスは、従業員のモチベーションアップや働きやすさなどの他に、どのような会社であるかを伝える役割もあります。
オフィスのデザインや雰囲気によって、オフィスを訪れた顧客や取り引き先が受ける印象も違ってきます。
企業イメージとかけ離れたオフィスだと、一緒にビジネスを行うのを不安に思ってしまうかもしれません。
また、内装や雰囲気に会社の方針を反映することで、オフィスで働く従業員が企業理念や会社の方針を意識することにも繋がります。
オフィスに入っただけでその会社の企業性質が分かるようなオフィスづくりを心掛けるとよいでしょう。
おわりに
オフィス移転をする際は、決めなきゃいけないことや、やらなきゃいけないことがたくさんあります。
絶対に失敗はしたくないし、業務に支障をきたさないよう、できればスムーズに行いたいですよね
そのためにも、オフィス移転のコンセプトは明確にしておき、社員や関係者全員と共有しましょう。
【関連コラム】
オフィス移転の際、オフィスのレイアウトやテイスト、家具を決めるにあたって、コンセプトを決めておくと非常に便利です。
コンセプトがあれば、物事を決める際の判断軸にすることができます。
逆に、明確なコンセプトがないと提案を判断する軸がないため、悩みが生じてしまいます。
オフィス移転を成功させるため、スムーズに行うためには、コンセプトを明確にし、全員で共有することは必須なのです！