2019/04/19
トイレ環境を見直して生産性アップ!トイレに求められるものとは

最近、生産性アップの方法のひとつとして、オフィス環境を見直す会社が増えているのをご存知ですか?

社員が長い時間過ごすオフィスの環境は、業務に与える影響が大きいと言われています。

その中で、オフィスの「トイレ」も例外ではありません。

トイレは、プライベートな空間であり、気持ちを安らげたり、気分転換する場所としての意識が高まっているのです。

今回はオフィス環境の要因のひとつ、『トイレ』についてお話しします。

もくじ

オフィストイレの役割と機能

トイレの役割といえば、もちろん用を足すことです。

しかしそれ以外にも、歯磨きをしたり身だしなみを整えたり、ちょっと一息つけるようなプライベートな空間としても重要な役割を持っています。

1日に何回も利用するトイレの環境次第では、従業員のモチベーションアップやストレス軽減、企業イメージのアップにも役立ちます!


最近はトイレスペースを広くとって、大きな窓や明るい照明を設置したり、木目調の素材を使ったり、緑をたくさん置いたりと、癒しの空間になる工夫がされたトイレが増えてきています。

オフィスに限らず、駅やショッピングモールなどのトイレも、最近はどんどん改良され、ただ用を足すためだけの空間ではなくなってきており、今後ますますトイレの認識が変わってくるでしょう。


逆に、環境が悪いトイレでは、従業員の不満が溜まり、モチベーションが下がって生産性も落ちてしまう可能性があるということです…
オフィス環境の悪さは離職の原因にもなり得ます。

来客からのイメージも悪く、企業イメージにも影響を及ぼしかねません。

トイレの数は法律で決まっている!?

・男女共用トイレ
・人数に対して数が少ないトイレ

このようなトイレは快適とは言えません…

異性が使用した後にトイレに入るのに抵抗を感じる人は多いようです。
また、休憩時間にトイレに行っても空いていなかったり、自分が用を足しているときに誰かに待たれているのは、ストレスになります。


しかしそれ以前に、このようなトイレは「事務所衛生基準規則」に違反しているのです。

「事務所衛生基準規則」とは、労働安全衛生法に基づいて厚生労働省が定めたもので、事務所の環境についての衛生基準が具体的に決められています。

この条文の中で、事務所のトイレについてはこのように書かれています。

男性用と女性用に区別すること。
男性用大便所の便房の数は、同時に就業する男性労働者六十人以内ごとに一個以上とすること。
男性用小便所の箇所数は、同時に就業する男性労働者三十人以内ごとに一個以上とすること。
女性用便所の便房の数は、同時に就業する女性労働者二十人以内ごとに一個以上とすること。


男女でトイレを区別することと、それぞれに必要なトイレの数が決められています。

ここに書かれているのは最低限の数であり、快適にするためにはもっとトイレの個数は多い方がいいでしょう。

トイレに求められるものとは

快適なトイレとはいったいどんなトイレでしょうか?
トイレに求められる設備や工夫についてご紹介します。

■清潔感
清潔感があることはとても重要です。
トイレが常に清潔であると快適ですし、利用者の使い方も丁寧になります。
オフィスビルの清掃スタッフがいて毎日掃除されている場合は大丈夫だと思いますが、そういったスタッフがいない場合は業者に依頼するなどして、毎日掃除するのが理想的です。

■暖房便座
座る部分を温められる便座です。
この機能がないと座った時にヒヤッとして、冬場は厳しいです。

■温水洗浄便座
お尻の洗浄機能が付いた便座です。
最近では、家のトイレ、お店や駅のトイレなど、いたるところで設置されていますね。
そのため、温水洗浄便座の利用になれている人が多いです。
会社でも家と同じような機能が使えると嬉しいですね。

温水洗浄便座


■トイレ用擬音装置
排泄の音を聞かれたくないと思う人は多く、擬音装置がない場合は、音消しのために水を流す人が多いです。
無駄な水を削減するためにも、擬音装置のような音が外に漏れないような配慮は必要です。

■歯磨きコーナー
昼食後など、オフィスで歯を磨くといったらトイレです。
洗面台を多めに設置するなど、手を洗う人の邪魔をしないように歯磨きができるスペースがあるといいですね。

■姿見
用を足した後は、服装の乱れをチェックしたいですよね。
全身が映る大きい鏡があると、全身の身だしなみをチェックできていいでしょう。

■パウダーコーナー
お化粧や髪形など、トイレのあとに身だしなみを整える人は多いですよね。
清潔感があり、ゆったりとした空間のパウダールームは、従業員に癒しを与えることができるでしょう。

パウダーコーナー


■視線の配慮
トイレは出入りに対する配慮も必要です。
仕事をしている執務エリアの中や、すぐ近くにトイレがあると、ひと目が気になり落ち着きません。
執務室とは扉を隔てた外にある方が、ストレスなくトイレに行きやすくなります。

この他にも、
■鞄を置くスペースがある
■ハンドドライヤーまたはペーパータオルが設置してある
■フィッティングボードがある(更衣室がない場合など)

など、快適なトイレに求められることはたくさんあります。

今すぐ実践!トイレ改造術

オフィスの移転を考えている場合は、トイレの設備やレイアウトについてもしっかり考えましょう。
また、既存のトイレのリフォームも、水管によっては増設や新品入れ替えができます。

しかし、トイレの為だけに移転するのは難しいですし、賃貸だとリフォーム工事も簡単にはできない場合も多いですよね…


そこで、比較的簡単にできそうな、トイレ環境をちょっとよくするための技をご紹介します!

■匂い対策をする
芳香剤などを置くのももちろんいいですが、まずは匂いの素となる汚れ対策をしましょう。
トイレタンクや便器のフチなど、専用の洗浄剤やスタンプクリーナーを活用して掃除しましょう。

■植物を置く
水回りと植物はとても愛称の良いコンビです。
日が当たらない場所でも大丈夫な品種や、消臭効果のあるフェイクグリーン(人工観葉植物)もいいでしょう!

植物


■鏡を飾る
鏡は身だしなみチェックのためにも必要ですが、縁取りの鏡や、丸い鏡、木製の鏡などを飾ると、殺風景なトイレが一気におしゃれな雰囲気になるでしょう。

鏡


■棚を取り付ける
小さな棚を取り付けて、小物を飾ったり、トイレットペーパーの置き方を工夫して、おしゃれな雰囲気を演出してみましょう!
また、スマホなどの置き場にもなって使いやすさもアップします。


■照明を変える
照明を変えるだけで雰囲気がガラッと変わります。
また、間接照明をうまく設置すれば、おしゃれな雰囲気を出しつつ、壁の汚れなど目立たせたくない部分を隠すことができちゃいます。
しかし、暗い印象になってしまわないように注意しましょう!
人感センサーの内蔵された照明にすれば、電気の消し忘れ等の防止にもなります。

照明

おわりに

オフィスのトイレは、業務には直接関係しませんが、従業員のモチベーションには大きく関わります。
オフィス移転やレイアウト変更をお考えの際は、ぜひトイレについても考えてくださいね!

オフィスの移転やトイレのリフォームについてなど、お気軽にお問い合わせください♪

 

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